2010年06月08日 (20:05)

「ヱヴァンゲリヲン・破」を観て思った事

クライマックスに関する感想です。
ネタバレしますのでご注意下さい。



劇場でも泣かされたのに、Blu-rayでもまた泣かされた私。
「翼をください」が流れ出すと、もう自動的にやられる感じです。
ここ一番で、みんながよく知ってる曲を流すのは、泣かせ演出の常套手段です。
解っていながら、うまくやりやがったなコノヤローと思いながら頬を伝う涙。

あれは高3の夏、「さらば宇宙戦艦ヤマト」を劇場で観たときのこと。
クライマックス、命を捨てる覚悟で彗星都市の内部に残る決心をした真田志郎。
真田は弟の様に思って来た古代進に、おまえだけは艦に戻れと言います。
その言葉が意味する永遠の別れを、古代進はわかっています。
まだ迷っていた進に真田が叫びます。
「行け!行かんかーーーー!」
古代は泣きながら走り出します。
私の中で涙腺スイッチが外されました。
劇中の音が止みます。

そう、この時私は、どんな感動的な大袈裟な音楽がかかるのだろうと、一瞬先を想像しました。
しかしここでかかったのは、全く想定外で、ヤマトで最も多く使われた曲、誰もが耳馴染んだ、
あの静かなスキャットでした。
アーーーハーーーーって例の奴です。
もう、号泣です、高3の私。
そう来たか、やりやがったなコノヤローと溢れる涙が止まりませんでした。
こんな手法があるのか、大人って奴はスゲーなと思わされた物でした。
(凄いと思ったのは、後々冷静になってからで、その時はただただ号泣)

ヱヴァの話に戻ります。
「翼をください」がみんなに耳馴染んだ曲ではあったけど、
これまでの「ヱヴァ」で一度もかからなかったと言う点が斬新でした。
もしかしたら、そういう例が過去にあったかも知れない。
映画で歌謡曲を上手く使った例はいくつかありますし。
でも、これはアニメです。ヱヴァンゲリヲンです。
この組み合わせには唸らざるえませんでした。

しかも、いきなり「翼をください」がかかってしまったら、ポカーンとしてしまう所を、
ちゃんと冒頭から、昭和の歌謡曲を何曲か聴かせて、伏線を貼ってました。
しかも直前に「今日の日はさようなら」という囮まで用意する周到さ。
クライマックスで二度も歌謡曲がかかるのは、しつこい、やりすぎだという声もありますが、
構成としては大正解です。
拒否反応示す人間がいることなんて、向こうはとっくにお見通しの計算ずくです。

どなたかがツイッターで言ってましたが、オジサンとしてはもう「破」で充分満足。
見たい物は全部見させてもらった。
この後のヱヴァがなくても、まったく問題ない。

私も同意見です。
もちろん「Q」にも期待してますが。
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プロフィール

星里もちる

Author:星里もちる
ほしさともちる・漫画家
1961年生まれ・福岡県出身

●「やさしく!ぐーるぐる真紀」
 COMICリュウ連載中
●「光速シスター」
 コミックス全3巻発売中
●「ちゃんと描いてますからっ!」
 コミックス全4巻発売中
●「ハルコの晴れの日」
 コミックス全2巻発売中
●「夜のスニーカー」
 コミックス全1巻発売中

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